建築徘徊40 札幌ドーム|地上に舞い降りた原広司ハイテクUFO

建築徘徊
この記事は約4分で読めます。

日本が世界に誇る偉大な建築家、原広司さんの訃報に接しました。

謹んで哀悼の意を表するとともにご冥福をお祈りいたします。

建築徘徊には今回が初登場。

北の大地に舞い降りたUFOのような札幌ドームを取り上げることで故人を偲びます。

訪問記

2018年2月

博士号取得に向けた最後の関門である公聴会を無事に終え、聴きに来てくれた会社の同僚が前祝いで札幌ドームに連れて行ってくれます。

デカい、デカいよ。カメラに収まらん。

雪深い冬の札幌で青空のもと、銀色に光り輝くドームはさながら宇宙から舞い降りたUFOのよう。

ステンレス製の屋根ゆえか、北海道の厳しい自然環境に17年近く(訪問時)晒されても平然と美しさを保っています。

一方でこのコンクリート製の無骨な箱は何じゃ?
換気塔でしょうか。

こんなところに梅田スカイビルJR京都駅にも共通する建築らしさを感じます。

なんというかその・・・コケたり頭を打ったら大ケガしそうな角張った硬質のカタマリ感というか・・・

スポーツがオフシーズンのため閑散とした中へ。

フィールドに何も敷かれておらずコンクリートの床がむき出しに。

このドームったら驚くべきことに野球とサッカーのどちらにも対応します。

どうやって?👇こうやって。

普段は屋外で天然芝を養生するサッカーフィールドがホバークラフトの要領で浮上、ドーム内に突っ込んできます。

ムチャクチャお金かかってますね~。

訪問当日のサッカーフィールドは重たい雪に覆われて動けそうにありませんでしたが。

こんなに大掛かりなのは、プロ野球北海道日本ハムファイターズとサッカーJリーグ北海道コンサドーレ札幌のホームスタジアムという二刀流を目指したから?(知らんけど)

しかし「二兎を追う者は一兎をも得ず」。

二刀流本家の大谷翔平選手を追うようにファイターズはエスコンフィールドHOKKAIDOに鞍替え。

嗚呼、世は無常・・・
あれ?話が逸れた。再び中へ。

ドーム屋根からぶら下がる筒状の物体が永遠のガキんちょの冒険心をくすぐります。

コヤツは屋根から突き出る展望台行き空中エスカレーター。
これは行くしかないでしょ。

梅田スカイビルの空中展望台に向かうアプローチやUFOの搭乗口(知らんけど)にも似た雰囲気を味わいながら上へ上へ。


おぉ!眼前に雪に覆われた札幌市街と山々の眺望が広がります。

屋根に刺さる筒は空に浮くための未知のエネルギー排出口ですかね?(知らんけど)

さきほど地上で見たコンクリートの塊は、上から見ると失礼ながら廃墟と化したオールド・ニュータウンのようです。

長年にわたり世界中の集落を研究してこられたさんのテーゼなのか、はたまた単にデザインする時間がなかったのか。(知らんけど)

ここまで冗談交じりに徘徊してきましたが、さんの建築はやはりワクワク心躍る仕掛けや遊び心があって本当に楽しめます。

かの梅田スカイビルは3棟連結構想、どころかビルをどんどこ増築して空中都市を広げていく構想すらあったらしく(真偽不明)、重ね重ねさんのご逝去が悔やまれます。

どなたか彼の遺志を継いでこの構想を実現して頂けませんかね。

きっと天上で喜ばれることでしょう。
どうか安らかにお眠りください。

【PR】

住居に都市を埋蔵する: ことばの発見 原広司 著(Amazonで購入)


基本情報

札幌ドーム(大和ハウス プレミストドーム)
設計:原広司+アトリエ・ファイ建築研究所、アトリエ・ブンク
竣工:2001年
場所:北海道札幌市
訪問:2018年2月


【PR】

建築徘徊
スポンサーリンク
Dr. Teniwohaをフォローする

コメント

PAGE TOP