最近はこれらの言葉をモジって「腐る建築」などと揶揄されて評判が芳しくないようです。
日本全国至るところに隈さんの作品を見かけますが、その中ではマイナーな存在かもしれません。
秋田旅行の途中で「道の駅おおゆ」というところに立ち寄ったのでサラッと見学。
訪問記
秋田県鹿角(かづの)市にいます。
ユネスコ世界文化遺産に登録されている北海道・北東北の縄文遺跡群の1つ、大湯環状列石なるものを見に来ました。
その話は別記事「荒れ狂う天候の中の秋田県一周旅② 流れ流され小坂・大湯・鹿角へ」をご覧頂くとして、本日は建築のお話。
公式ホームページもGoogle Mapsも「道の駅おおゆ」となっていますが、建築作品名は「湯の駅おおゆ」が正解のよう。
ややこしいのう。
毎度おなじみ、木の板ペタペタの外装が見えてきました。
斜め45°から見るとシンプルな構造が分かりやすくなります。
木の柱・梁・切妻?屋根、正面はガラス壁に木の板ペタペタ、側面はひたすらガラス壁。
長~いなが~い建物側面に回ると設計意図が分かりやすく現れます。
オープニングでご紹介した「消える建築」ですね。
外の景色がガラス壁に映り込んで屋根が宙に浮いているように見えます。
この角度からの眺めはイイ感じ。
中に入ります。
底の抜けた風呂桶が大量にぶら下がっています。
まあ確かにこの施設、足湯と「温泉じゃぶじゃぶ池」だけで湯舟がないので風呂桶は不要なんでしょうけど、それにしてもなんで穴が開いてんの?
どうやら風呂桶ではなさそうです。
こりゃまた失礼しました!
金属の筒に薄くスライスした木をトイレットペーパーのように巻き付けたとのこと。
これでお尻を拭いたらすぐにキレそう。
中にコンクリートを流し込めば柱などの構造部材として使えそうですが、開発はまだこれからなのかな。
そうそう、下から見上げる屋根組みはきれいに仕上がっています。
力の流れが分かりやすくて建築を学ぶ学生さんにとってよい勉強になりそう。
広い芝生の広場の向こうには野外ステージが。
こちらも至ってシンプルな作り。
ミレニアム・ファルコン号のハイパードライブを彷彿とさせます。
はい以上、見学終わり。
木が大量に使われていますが雨が直接掛かる箇所はあまりなさそうなので、それなりに長持ちするのではないでしょうか。
知らんけど。
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基本情報
湯の駅おおゆ(道の駅おおゆ)
設計:隈研吾
竣工:2018年
場所:秋田県鹿角市
訪問:2022年8月
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