建築徘徊19 The Cathedral of Christ the Light|No神頼み

建築徘徊
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全米屈指の凶悪都市オークランドサンフランシスコ湾に架かるベイブリッジを渡った東の対岸に位置します。

「カマハリ」ことカマラ・ハリス米副大統領(2024年10月時点)の出生地、あるいはメジャーリーグアスレチックスの本拠地としてご存じの方もいるやもしれませんね。

そんなお世辞にも治安が良いとはいえない街の中に、息を飲むような美しい大聖堂があるなんて信じられますか?
信じる者は救われる、アーメン!(罰当たりそう)

訪問記

独りでウロつくのは怖いので現地在住の仕事友達にクルマで連れて行ってもらいます。

アメリカではよくあることのようですが、通り1本隔てただけで急激に街の雰囲気が変わります。

大聖堂の周辺はとても整備された美しい街並みや大きな湖が広がり、治安面の心配は全くなさそう

見えてきました。

大聖堂と聞くとゴシック式やら何やら石造りの重厚な建物を思い浮かべますが、こちらは現代建築のお手本のようなガラスシャープな外観

カリフォルニアの青空のもと、キラキラと輝いています。

中に入ってみましょう。


大聖堂の中は一転、ルーバー調の木材が主役となってやすらぎの大空間を演出しています。

続いて地下に降ります。

薄暗い中に誰かいると思ったら、キリストさんが磔の刑に処されているではないですか。

怖くなって地上に戻ります。

円形形状をした大聖堂の周囲は巨大な側溝のフタのようなものでグルリと取り囲まれています。

おっと1か所フタが開いているぞ。
覗き込んだれ。

実はこの建物、免震構造になっています。
残念ながら免震装置は見えませんでしたがね。

サンフランシスコ周辺は日本と同様、過去に何度も大地震の被害に遭ってきた地域。

いざ地震が起きたなら、大聖堂全体が水平にゆっくり大きく動いて地震の揺れを「柳に風」とばかり受け流します。

大金を投じたと思われる建物ですから、いざというときは神の力を当てにせず最新テクノロジーに頼る心づもりですね。

こんな不謹慎?なことを書いて大丈夫でしょうか。

No problem!
私5年ほど前におフランスリヨン神の洗礼を受けてキリスト教徒になりましたんで。

真っ赤なウソです。
♬そもそもキリスト教に僕は何の信仰もない
友とコーヒーと嘘と胃袋Mr. Children

さて、設計したのは世界有数の巨大建築設計事務所スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリル (Skidmore, Owings & Merrill)、略してSOM

世界中の名だたる超高層ビルを手掛けてきた超実力派です。

こんな粋な建物も設計するのですね。
感服いたしました。

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基本情報

光のキリスト大聖堂(The Cathedral of Christ the Light)
設計:SOM (Skidmore, Owings & Merrill) 
竣工:2005年
場所:米カリフォルニア州オークランド(Oakland, CA, US)
訪問:2010年7月、2018年4月

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