建築ファンにとっては死ぬまでに一度は訪れたい場所の1つかもしれません。
世界的有名建築家たちが手掛けた作品が広大なワイナリーに点在するマニア垂涎の楽園、シャトー・ラ・コスト。
そんな訳で、はるばるフランスはプロヴァンス地方まで遠征。
最寄りの町はエクサン・プロバンスですが、マルセイユから比較的簡単にアクセスできます。
現地での体験は近日公開の別記事「初めてのフランス旅行は危険と罠の嵐13 プロヴァンスでアジア人を実感」をご覧ください。
訪問記
建物写真を見て、誰が設計したか考えてみてください。
全ての設計者が分かる人はもはや人間離れした建築仙人です。尊敬します。
【第1問】
Art Center(2011)
ウォーミング・アップです。
毎度おなじみのコンクリート打ち放し、直線基調の幾何学形態、はい簡単ですね。
正解は安藤忠雄さん、ハリウッド俳優や有名ミュージシャンが設計依頼に列をなす世界的巨匠です。
それにしても、コンクリートとガラスで囲まれた狭い通路や階段はなぜか奥へ奥へと入り込みたい誘惑にかられます。
秘密基地感が漂うからでしょうか。
その先に何かスゴいものがあるんじゃないかという期待?
【第2問】
The Wine Celler(2008)
これは難問、まだ建築徘徊には登場したことがない人です。
半円形のステンレス?屋根が覆う単純極まりない形の建物内ではワインを醸造しているようです。
私、5年ぶりに写真を見返して設計者が誰か全く思い出せませんでした。
これ分かった人、神!
正解はフランスの百田尚樹ことジャン・ヌーヴェル(Jean Nouvel)さん。
この倉庫が完成した2008年に建築界のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞を受賞している大建築家です。
東京・汐留の電通本社ビルを設計した人、といえばお分かりになる方も多いのではないでしょうか。
2021年に売却されちゃいましたけどねぇ。
【第3問】
Music Pavilion(2008)
これまた難問、本ブログに何度も登場していますが作風が全然違います💦
これ分かった人、神!
正解はいつもウネウネのグニャグニャのはずのフランク・ゲーリー(Frank Owen Gehry)さん。
ミュージック・パビリオンという名からして、ここで演奏会とかするみたいです。
音響のために付けられた大きな木の板と複雑に重なり合うガラスパネル群で構成された野外音楽堂ってことですね、はい。
言われてみれば確かにガラスパネル群の織りなす形状がそれっぽいかな・・・後知恵ですね💦
【第4問】
Exhibition Pavilion(2017)
またまた難問、恐竜の骨っぽい白屋根でサンティアゴ・カラトラバかと思ったあなた! マニアにもホドがあります。
これ分かった人、神!
正解はレンゾ・ピアノ(Renzo Piano)さん、めでたく本ブログ初登場・・・かと思いきや、こちらにさりげなく登場済み。
作品も既出ですね。
パリのポンピドゥー・センターを設計して物議を醸した人です。
日本では関西国際空港ターミナルビルやメゾンエルメス銀座などを手掛けています。
言われてみれば確かに連続する有機的な屋根形状が関空ターミナルっぽいかな・・・後知恵ですね💦
スゴい人なのに日本での知名度がイマイチ(失礼!)な気がするレンゾさん、もっと名を売りましょうよ「私はピアノ」ってね。
【第5問】
Komorebi(2018)
木の板を思わせぶりに組み上げた形状。きっと日本語由来に違いないタイトル。
はい、お分かりですね。
正解はいまや世界の巨匠となった隈研吾さんですよぉ~。
しかしおかしいなぁ、シャトーのウェブサイトによると完成は2018年、私が訪問したのは2019年。
形がずいぶん違います。たった1年で減築? 改修? 解体?
もしやいま(2024年9月)話題の劣化の影響でしょうか。
【第6問】
Chapel(2011)
疲れてきましたね。最後の問題です。
珍しく石積み!?かと思いきや、これは以前からあって廃墟と化していたものだそうです。
その周りをガラス壁で覆って細い通路に仕立て上げ、中に入ると薄暗い空間の屋根から光が射し込む。
そう、正解は安藤忠雄さん。
本ブログでも次第に常連さんと化してきました。
【おまけ】
最後に、今回紹介しきれなかった建物やアート作品を少しだけどーぞ。
5枚目の写真は日本が誇る安藤忠雄さんの建築と杉本博司さんのアート作品”Point of Infinity”通称「チックン」の競演です。
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基本情報
シャトー・ラ・コスト(Château La Coste)
設計:有名建築家たち(Famous Architects)
開園:不明
場所:フランス ル・ピュイ-サント-レパラード(Le Puy-Sainte-Réparade, France)
訪問:2019年8月
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