世にも奇妙な会社の慣習⑥ 毎年大量に廃棄処分となる年次有給休暇

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30年余り同じ会社に勤め続けていると、いわゆる「タコツボ」にはまって気付きにくいことが多々あります。

普段当たり前と感じたり行動したりしていることが、世間から見ると世にも奇妙な慣習なのですね。

弊社ではもらえる日数は勤続年数とともに増えていき、6年以上の勤務で年20日
消化日数は人それぞれですが、フルに消化する人は退職直前の人を除き見たことも聞いたこともありません

これって変ですか?

会社勤めのみなさん、年次有給休暇年休)は何日もらえて何日消化できますか?

その効能は、会社への忠誠心と協調性を示せる、休暇から戻ったときに孤立感・疎外感を感じない、など。

年休のベスト運用法

弊社では前年分に限り余った年休を繰り越しできます。

つまり最大20日を繰り越して新たにもらえる分と合わせると年40日になりますね。

ずっと積み立てられればいいのですが、そうは問屋が卸しません。

余りは給料でもらえればいいのですが、そうは問屋が卸しません。

いろいろ考えたのですがベスト運用法は結局
【毎年20日取得を繰り返し、退職の年に40日取得】
ですかねぇ。

そうすると1年のうち何日休めるのか整理してみましょう。

  • 土曜日曜 週休2日・年52週として 104日
  • 祝  日 日本って多いのですねぇ 16日
  • 年末年始 会社によって異なるかも 5日
  • 夏季休業 会社によって異なるかも 3日
  • 年  休             20日
  • 合  計             148日

ただし祝日が土曜日と重なってマイナス、休日と休日に挟まれた平日はお休みになってプラス、など多少の日数変動はあります。念のため。

148日って結構な日数ですね。
1年のちょうど40%なので完全週休3日には少し手が届きませんが。

特別休暇の不思議

弊社の就業規則におもしろい記述があります。

「勤続満10年に到達する者に連続7日、20年・30年に到達する者に連続14日特別休暇を付与」ですってよ、奥さん!

普通に解釈するならば、毎年もらえる年休20日にプラスして7日ないし14日もらえると思っちゃいます。

ところがどっこい、この7日ないし14日年休を消化して取得せよとのこと。
これが保険証券の如く小っちゃな文字でワザと分かりにくい文章で説明されており、相当の日本語猛者でないと理解困難です。

なんの罠や。

先述のベスト戦略を取っていれば関係のない話ですな。

おもしろいのはこの特別休暇、取得しないと本人はおろか上司まで怒られるという徹底ぶり。

会社がこうでも言って取得を促さない限り、みなさん年休をほとんど取らないことを暗示しています。

どうせなら10年おきではなく、毎年強制してくれたらいいのにね。

実践する猛者はいずこ?

ここまで書き綴っておいて何ですが、私も毎年大量の年休を使わずに廃棄処分にしています。

なぜなんでしょうか。

そりゃ今ではすっかりヤサグレ会社員の私も、若かりし頃は周りの目が気になったものですよ。

休みの間に仕事が溜まって却って忙しくなるし、出世レース(笑)から脱落したくないし、なんてことも考えましたかねぇ。

そんな訳で、年休フル取得の権利行使者は定年直前のベテランと退職する人だけ。

2ヵ月ほど方不明だったかと思うと、真っ黒に日焼けして戻ってきて花束抱えてハイサヨナラ。

長らくお疲れさまでした。

おわりに

会社勤めのみなさん、年休は何日もらえて何日消化できますか?

私、てっきり日本の会社はどこでも社員に年休取得をせっせと促しているものだと思っていたのですが、どうなんでしょうか。

少なくとも性格がひねくれたヤサグレ会社員の私でさえ気が引けてなかなか年休を取得できないのですから、日本の会社員は世にも奇妙な慣習(とか世間体?)で硬直状態のようです。

そんな私は「ボチボチ辞めよっかなぁ」と思い始めているので、近々8週間のヴァケーションを楽しむつもりです。


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