生醤油 とは
近所の讃岐うどん屋さんでのこと。
カウンターで天ぷらうどんを美味しく頂いていると、となりに若いおにいちゃんご着席。
しばらくメニューを凝視した後に店員の女の子を呼び、爽やかに注文を告げます。
「なま醤油うどん、大盛で!」
プププッ。
にいちゃん「生醤油」は「なましょうゆ」ちゃうで「きじょうゆ」やで、と心の声が彼に語りかけます。
店員さんは読み方を訂正することなく「承知いたしました!」とこれまた爽やかに去っていきます。
まさか店員さんも読み方を知らないんぢゃないよね?
親切に読み方を教えてあげたところで逆ギレされたら嫌だからだよね?
少し不安になります。
【豆知識】きじょうゆ
大豆・小麦・食塩のみ使用し、本醸造方式で作ったもの
【豆知識】なましょうゆ
火入れを行わずに同等の除菌処理を行ったもの
参考:キッコーマンHP
数週間後に再来店してメニューを開くと、生醤油に「きじょうゆ」とフリガナが振ってありました。
さりげない心遣いに感心です。
あのにいちゃん、今度来たときは自分の不明をこっそり恥じつつ1つ賢くなることでしょう。
1回しかけて とは
そんな私も人のことを笑えません。
生醤油うどんを注文したときのこと。
お店の壁にはうどんの種類に応じてお奨めの食べ方が貼ってあります。
生醤油うどんのお召し上がり方
1.すだちを絞って、良く混ぜてください。
1.卓上の「生醤油」を1回しかけてからお召し上がりください。
「いっかい しかけて」?「しかけて」って何や?
意味が分からず頭の中を❓がグルグル駆け回り、気になって味がよく分かりません。
あ、生醤油かけてなかった。
改めて生醤油をかけてよく混ぜて食べます。
もちろんとても美味しいのですが、果たしてこの食べ方で合っているのでしょうか・・・
店員さんに訊くのも気恥ずかしく、モヤモヤした気分のまま店を出ます。
数日後。
ボ~っと翌日のブログネタなんぞ考えていたとき、不意に脳内で「ポンッ!」と音がしました。
あれは「ひとまわし かけて」って読むんやでぇ、という内なる声が聞こえます。
ああスッキリした!
イノベーションは眉間にしわ寄せて考えるよりも何気ない日常の中で思いつくというのは事実なんだと悟りました。
まとめ
それにしても、讃岐うどん1つとっても気持ちよく頂くには色々と勉強が必要ですね。
50年以上生きてきてもいまだに新たな発見があります。
日本語ってホント奥が深い。
こりゃ、まだまだ死ねないや。
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