京都市の奥座敷にそびえる鞍馬山。
牛若丸、のちの源義経に剣術を教えたと伝えられる鞍馬天狗がお住まいです。
兄の頼朝を助けて平氏を滅ぼす最大の功労者となった義経が幼き日に修行しただけあって、それはそれは険しい山です。
本日は、そんな伝説の残る神秘の山で出会った関西オバチャントリオと若きアベック(死語)のお話。
鞍馬寺へ
叡山電鉄の鞍馬駅を出ると、すぐに巨大な鞍馬天狗がお出迎え。
少し歩くと鞍馬寺の入口、仁王門に到着。ここから険しい階段を上っていきます。
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山中の攻防
お寺のお参りもそこそこに、西へ西へ貴船神社の方向に向けて山道を歩きます。
すると現れるのが「木の根道」というそのまんまな名前の険しい道。
牛若丸が体幹トレーニングに励んだと噂の場所です。
私たち夫婦がトレーニング前の小休止をしていたところ、3人のオバチャンがやって来て同じく休憩タイムに入りました。
大きな声でのおしゃべり内容から関西オバチャンであることは明らか。楽しそうです。
そこへ次に若いアベック(死語)がやってきます。
アベック(死語)が関西オバチャンの前を通りかかったまさにそのとき。
おねえちゃん、そんなよそ行きの靴履いてこんな山に来たらアカンわぁ!
ひゃひゃひゃひゃっ!
あら懐かしい!子どもの頃によく聞いたことばです。
ちょっとオシャレをして家族でお出かけしようとすると、となりに住むオバチャンに「よそ行きの格好してどこ行くん?」と言われたものです。
そうかおねえちゃんハイヒールかなんか履いて来てしもうたんか、と彼女の足元を見るとクロックス(Crocs)のサンダル。
私の脳がバグります。
- 仮説① 関西オバチャンにとってクロックスは高級シューズ
- 仮説② 険しい山道にサンダルで来たらアカンという
嫌味ありがたい忠告 - 仮説③ 単に若いアベック(死語)にカラみたかっただけ
9年前の出来事ですが、いまだに時どき夢に見ます。
鞍馬天狗のしわざでしょうか。
おにいちゃんカノジョの名誉のために反論しいや、との心の声が虚しく響きます。
「ど~もすみません」とヘラヘラ笑いながら、そのアベック(死語)はそそくさと山の奥へ立ち去って行きましたとさ。
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体幹トレーニング
さて、幸い関西オバチャンもスニーカーを履いたおっさんおばさんには興味がないらしく、私たちは特にカラまれることなく休憩を終えて木の根道に突入。
「義経の八艘飛び」にあやかってジャンプしてみました。
ほら、宙に浮いているみたいでしょう?
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