ソーク研究所|思わず息を吞むルイス・カーンの大傑作~建築徘徊01

建築徘徊
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アメリカカリフォルニア州サンディエゴ

クラフトビールの聖地にして、トム・クルーズの出世作『トップ・ガン』の舞台になった米海軍の街。

かつて仕事でサンディエゴに行く度に見学に訪れたソーク研究所は私が最も好きな海外建築。

KEYWORDS

サンディエゴ観光、モダニズム建築、シンメトリー、コンクリート、安藤忠雄、立体絵画

訪問記

サンディエゴ郊外、太平洋沿いのリゾート地にソーク研究所は静かに佇みます。

敷地の中に入ってみましょう。
ドドーン!

シンメトリー(左右対称)に配置された打ち放しコンクリート建物群。

開放的な広場の中心を流れる水路の先にはカリフォルニアの青い空、青い海。

建築というよりは立体絵画のような印象。
清々しいったらありゃしない。

思わず心を奪われるような感覚に息を呑みます。


ここは世界に名だたる生物医学の研究所ゆえ、建物の中を勝手に徘徊することは許されません。

怒られない範囲で敷地内をウロウロ。

遠慮がちに。だが大胆に。奥へ奥へ。

写真素人の私でさえどこからどう撮っても映える構図が至る所に。

コンクリートガラスの3大スター競演に加え、が絶妙なアクセントを添える。

アラカン(還暦前後)ながらモダニズム建築の全ての要素を完璧に兼ね備え、カリフォルニアの完璧な青空の下に悠然と建つ。

良家の生まれにしてイケオジ。なにそれズルい。


しかし、なんだかデジャヴのような感覚。

直線基調の幾何学形態。打ち放しコンクリートの階段、ガラス、水盤。極限まで装飾を排除した表層。

日本を代表する巨匠建築家安藤忠雄さんの建築と雰囲気が似ています。

いやいや、そりゃぁ話が逆やで。

年齢的に安藤さんが本建物の設計者ルイス・カーンに憧れたに違いありません。知らんけど。

さて、夕方から夜にかけては別の顔を覗かせます。

再び心を奪われるような感覚に陥ります。

ただただ美しい・・・ずっとこの地に留まっていたい。

ルイス・カーンってどんな人なんでしょう。

あらイケオジ。

いかにも知的で思慮深そうな雰囲気ですね。

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基本情報

ソーク研究所(Salk Institute for Biological Studies)
設計:ルイス・カーン(Louis Isadore Kahn) 
竣工:1966年
場所:米カリフォルニア州サンディエゴ(San Diego, CA, US)
訪問:2007年8月、2014年10月、2016年12月

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