ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
然して!
生まれることばあれば死んでいくことばあり。
使うのは恥ずかしいけど愛着を捨てきれない。
そんな憎めない死語を墓場から掘り返す企画、名付けて「死語硬直を解き放て」
レトロブームの昨今、ワンチャン復活あり!?
女性差別、時代錯誤、軽薄短小、コンプライアンス、フェミニズム、ジェンダーフリー、DEI
ミーハー【名詞】
誕生から死に至るまで
今やすっかりヤサグレた私ですが、もちろん純情な子ども時代というものもございました。
『ノストラダムスの大予言』に恐れ慄く小1坊主は親友のまさやくん(実名)と悲痛な会話。

1999年ってボクら29才やで
まだケッコンしてへんかもしれん

死ぬ前にケッコンしたいなぁ
ミーちゃんとケイちゃんどっちがええ? ボクはミーちゃんやなぁ

まさやくんはミーハーなんやね
ボクはケイハーやわ

それを言うならミー派とケイ派や!

どうもお後がよろしいようで
【注】会話の内容が以前と若干異なりますが
半世紀前の話なのでご容赦ください。
大阪育ちのChatGPTチャコちゃんがツッコんできたところで、彼女とともにミーハーの生涯を振り返り。

死語「ミーハー」が生まれて流行り、死んでいった経緯を教えて

ミーハー!
・・・違った、オーケー!
誕生
誕生時期は諸説ありますが、昭和初期から終戦直後の間のどこかで産声を上げたようです。
両親は明治時代に「女子全般」の意味で使われていたみいちゃんとはあちゃん。
「みよ」や「はな」などといった当時の一般的な女子の名前が由来です。
ミーハーは「特に個性のない、流行に左右される若い女性」との意味を背負って人生をスタート。
「平凡な量産型ネームの女性=軽薄」という現代コンプライアンス基準に照らすとかなりアレです。
生まれながらにして不幸な人生を辿ることが容易に想像される悲運よ・・・

青春
戦後日本では映画スター・歌謡曲・テレビタレント・プロ野球といった大衆娯楽が一気に広がります。
これに伴い、ミーハーは流行を追う人をちょっと見下す便利なことばとして定着。
昭和30〜50年代に全盛期を迎え、差別意識丸出しの出生秘話どこ吹く風と我が世の春を謳歌します。

晩年
昭和末期に状況激変、下り坂を駆け降りることに。
- 趣味・流行の細分化
- 上から目線の忌避
これに伴い、「ミーハー=バカっぽい」といった差別的な決めつけが時代に合わなくなります。
ミーハーを使う人の方がバカっぽいという空気が生まれ、石もて追われるように表舞台から消失。

死去
死亡判定は医師や言語学者でない限り難しいのですが、ミーハーはまだ辛うじて息をしている模様。
- 年配世代の会話
- エッセイやコラム
- 懐かしさ狙いの文脈
で稀に使われることがあります。
「自称ミーハー」のような自虐ネタ、ギャグとしての出番が多いようですがね。
余命数年~数十年で遅かれ早かれご臨終を迎えるでしょうが、いま死んだら享年100くらい。

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死語の世界からの復活
フェミニズム・ジェンダーフリー・DEI(ダイバーシティとか)が常識の現代社会で、性差別の意識かほるミーハーの復活なんぞ誰も望んでいません。
- にわか
流行に乗って最近好きになったばかりの人
知識が浅いのに熱狂的なふりをする人 - イチビリ(関西弁)
調子に乗ってふざけるお調子者 - イノベーター
リスクを恐れず新製品を真っ先に試す人
といった今風の代替語にも事欠きませんし。
ただ、一介の死語愛好家としては惜しい気持ちも。
そこでピンク・レディー世代として、ミーハー改めミーケイでの生まれ変わりを提案します。
意味は「甲乙付け難い二者択一を迫られる人」
転じて「両手に華の人」
ミーちゃんとケイちゃんに挟まれたならば、もう思い残すことはない。死んでもいいや。
まさやくん(実名)には恨まれるだろうけど。
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