ことばは生き物、変化していくのが当たり前。
確かにそうかもしれません。
然して!
生まれることばあれば死んでいくことばあり。
使うのは恥ずかしいけど愛着を捨てきれない。
そんな憎めない死語を墓場から掘り返す企画。
レトロブームの昨今、ワンチャン復活あり!?
フランス、恋愛スタイル、戦後復興期、昭和レトロ、ダイバーシティ、LGBT、ハラスメント
アベック【名詞】
誕生から死に至るまで
何故に日本の死語について米国生まれのChatGPTに訊くんや?
だって優秀なんだもん。

死語「アベック」が生まれて流行り、そして死んでいった経緯を教えて

アイアイサー
以下、私見を交えて彼の饒舌な回答を要約。
誕生
アベックの親はおフランス語avec。
「~と一緒に」を意味する前置詞で英語ならwith。
1950年代にファッション雑誌、映画の宣伝文句などで使用されたことに端を発します。
「-で歩く」「-喫茶」「-席」など名詞として使われ、最先端の都会的な言葉として定着。
戦後間もない時代の日本人にとってはヨーロッパの垢抜けたニュアンスが感じられたそうです。


青春
高度経済成長期の「都市の恋人たち」を象徴する言葉として1960〜70年代に大流行します。
その背景はこんな感じ。
● 恋愛が一般化した新時代の空気
戦後に広まったデート文化
自由な恋愛スタイルの象徴に
● 商業施設のマーケティング利用
「-割引」「-シート」「-コース」などで普及
● マスメディアの後押し
テレビや雑誌を通じて拡散
「-で○○へ行く」という表現が常態化


晩年
80年代に入ると日本社会における欧米文化の中心がおフランスから英語圏にシフトします。
必然的に英語を原語とするカップル、ペアが普及。
80年代後半には昭和臭い中高年が使うダサい言葉とのイメージが確立し、若者は使わなくなります。
また70年代以降マスメディアの影響力が低下、新語はストリート発→若者発→ネット発へと変化。
マスメディア発のアベックは必然的に自然消滅の運命を辿ることに。


死去
テレビで昭和レトロな表現としてネタ扱いされるようになり、90年代にご臨終。
21世紀の現在は
・昭和を語るときの冗談
・懐かしの言葉特集
・映画・ドラマでの時代再現
などでありしの日の姿を偲ぶことができます。
こうして戦後復興期の日本人が憧れたおフランス生まれのアベックは平成初期に鬼籍に入ります。
享年40歳くらい。


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死語の世界からの復活
かつてのアベックは自然の摂理で男女のコンビを意味していましたが、今や時代は変わりました。
Man、Woman、Lesbian、Gay、Bisexual、Transgender、Questioning。
その組合せはC(7,2) = 7×6÷2=21通り!
これらの組合せを的確に表わすことばはいずこ?
男×レズ=ML、女×ゲイ=WGなどと呼ぶのは至難。
まず2人の属性を確認、次いで英語の頭文字を抽出、これらを並べてやっと完成です。
特に本人たちに属性を訊くのは勇気が要ります。
ていうか、ハラスメントになるので訊けません。
じゃぁなんて呼べばええのよ?
はい、アベックで。

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