三十余年ぶりに一軒家に暮らすことに決めた私。
入念な調査の結果、騎士住宅(またの名を住む魔法瓶)とすることに。
そんな家を作ってくれそうな信頼できる工務店は見つかりました。
人生の終着点となる土地も見つかり購入済み。
ただいま内外装と設備関係のデザイン真最中です。
インテリア打合せ
2025年2月初旬。
冷静沈着で経験豊富な工務店Y社のインテリアデザイナーさんと2回目の打合せ。
前回のエクステリアに続き、人生の最終盤を眺めて過ごすことになる室内のデザインを決定します。
壁紙
壁と天井に貼る塩化ビニル樹脂の仕上げシート。
Y社の指定でメーカーは4社です。
(天井に貼っても壁紙と呼ぶのだろうか?)
目の前にドンと積まれたサンプル集に唖然。
数える気にもなりませんが、各社とも何千種類とありそうです。
でも大丈夫。壁のイメージは決まっています。
基本は打ち放しコンクリート、要所に大谷石。
それぞれ日本が誇る巨匠建築家安藤忠雄さん、20世紀三大巨匠の一人フランク・ロイド・ライトさんを象徴する素材。
私の終の棲家で夢の競演を果たして頂きます。
もちろん予算や重さの問題があり本物を使う訳にはいきませんので風で代用します。
藤井風ではありません。風とは要はフェイク。
コンクリート風と大谷石風のクロスを擁する2社のショールームを訪問し、現物を目視確認するとともにカットサンプルを頂戴します。
フェイク侮るべからず。
選んだのはFE76649とFE76664。
じっくり凝視しなければ本物と区別が付きません。
問題はお値段が貼る張るオプション品なこと。
眠れば見えない寝室や洗面・トイレなど裏方の壁、寝たきり生活になるまではシゲシゲ眺めることのない天井は標準品で済ませます。
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床材
Y社の指定で床材のメーカーは1社です。
コンビットニューアドバンスなる呪文のような名称の突板フローリング7色の中から選択とのこと。
しかし常に体(足の裏)に触れる部位なので少しグレードアップします。
コンビットグラードプラスランダムなる呪文のような名称の中厚貼り単板フローリング6樹種の中からウォールナットを選択。
合板の表面に僅か0.5mm厚とはいえ天然木が貼ってあり、さしずめ準フェイクってとこでしょうか。
だだし水回りの洗面室・トイレは汚れに強く掃除が楽なものを選びます。
コンビットリアージュ 石目柄なる呪文のような名称のシートフローリング6種の中からオニックスホワイトを選択。
一見石貼り風ですが、表面はオレフィンシートなる樹脂(プラスチック)。
こちらはまごうかたなきフェイク。
呼んだ?
呼んでねえよ・・・
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ドア
Y社の指定でドアのメーカーは1社です。
書斎納戸を開き戸とする以外あとは全て引き戸。
「暮らしに、なに足す? さぁ、ドレタス。」と駄洒落オサレコピーのドレタスなる製品から選びます。
開き戸に選んだのはXMなるガラス入りタイプ、オーク柄ショコラブラック。
「なんで納戸のドアに窓あんの?」と建築指導課の木っ端役人に指摘されること請け合い。
大きなお世話じゃい!
同じく駄洒落オサレコピーのドレタスなる製品から選んだ引き戸はXKなるシンプルタイプ、オーク柄ショコラブラック。
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階段
我が終の棲家のハイライトは2階-屋上間のスケルトン階段。
蹴込み板がなくてスケスケ見通しがよいからスケルトンと呼ぶのではありませぬ。
語源は英語”skeleton”、意味は「骨格、骨組み」。
工務店Y社のメーカー指定はなく、私の好みで如何様にもデザインできます。
とはいえ予算ひっ迫の昨今、デザイン階段Lightなるリーズナブルな製品を選択。
部位ごとに用意された僅かな選択肢から好みのものを選んで組み合わせます。
踏板にウォールナット、ささら桁と手摺にブラックを採用してクールかっこヨい階段を目指します。
シミュレーターがなくて踏板の色はじめ結構違いますが、まぁこんな感じ。
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残すは照明と外構
2025年3月下旬。
冷静沈着で経験豊富な工務店Y社のインテリアデザイナーさんと最後の打合せ。
内外観と水回り設備に関してこれまでに決めた内容を再確認、最終決断を迫られます。
すべてBIMでCGモデリングすれば完成イメージを掴みやすいのですが、そんな贅沢が許されるはずもなく自身の感性と脳内イメージ頼り。
半年ほど先の完成が楽しみというか怖いというか・・・
やっちまったなおい!とならぬことを祈ります。
長かった設計プロセスもほぼ終了、残すは照明と外構くらいですが、これらはまた別の機会に。
それでは御機嫌よう。
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